ネタバレありの映画鑑賞記録です。ネタバレの嫌いな方はご注意下さい。
映画が中心ですが、一部演劇、ミュージカルもあります。

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ベジャール、バレエ、リュミエール
今日は、恵比寿のガーデンシネマで“ベジャール、バレエ、リュミエール”と言う映画を見て来た。
明日の水曜日はレディース・ディなのに、このガーデンシネマはレディース・デイは設定していないらしい。
割引が効くのが1日のファースト・ディだけなんだけど、“ベジャール、バレエ、リュミエールは今週末で上映終了だから間に合わない。。。
無職中に贅沢かなとも思ったけど、仕方がないから(笑)今日見て来た。
でもこの映画は1800円だす価値があったな。


映画“愛と哀しみのボレロ”の“ボレロ”の振付けをはじめ、斬新で革新的とも言える演出と創造力でバレエの世界に新風を巻き起こした振付師モーリス・ベジャールが“リュミエール”と言う新作バレエの公演するまでの半年間のドキュメンタリー。
2002年のヴェネチア国際映画祭の招待作品でもある。

2001年2月、モーリス・ベジャール率いるベジャール・バレエ団では、新作舞台“リュミエール”の準備が進められていた。
ベジャールが熱く語る製作発表。
稽古場でダンサー一人ひとりに振付をしていくベジャール。
本番まで2ヶ月前の衣装の合わせ、5月にはリヨンのローマ円形劇場でに衣装を付けずに観客の前での公開通し稽古。
そして残り10日を切り、野外劇場でのリハーサルは悪天候で何度も中断を余儀なくされ、また舞台で使用する映像の遅れ。。。
そんな困難の中、6月19日、15000人の観客を前に初演を迎える。

公式HPでは、“リュミエール=光”とあったが、ベジャールは、“リュミエール”に映画の父と呼ばれ映写機を発明したリュミエール兄弟をも意識している。
映写、それこそが“光”そのものなのかもしれない。
バレエそのもののコンセプトは、確かに“光”だけど、映画・映像やバッハ、シャンソンといった音楽も既存のバレエの概念を大きく打ち砕いているように見える。
ベジャールは日本にも理解が深いらしく、舞台の正面に掲げられた円形のスクリーンを時に日本の神道のご神体である鏡にも見立てていた。
“鏡”は禅宗では“心(が澄んで美しい様)”を表すが、神道では“光”を表す。
ダンサーの中には日本人も数人居たが、日本人スタッフに向けてと言うよりは、フランス人(スイス人?)スタッフに向けて、“鏡”に付いて解説している姿に惹かれた。
モノを作ると言う事は、その専門の事だけでなく、一見関係なさそうに見える色々な事に造詣が深くないといけないのだろう。
感性や知識の引き出しが多くないと、他人を感動させるようなものは作れないのだろうな。。。
と、公式HPを見ていたら、市川猿之助、坂東玉三郎などの歌舞伎俳優とも親交があって、東京バレエ団の名誉芸術顧問でもあるのね。

私は子供の頃、ほんの短い期間だったがバレエを習っていた。
くるみ割り人形や白鳥の湖など、古典的な舞台しか踊った事はなかった。
その頃のバレエと言えば、チュチュを着るのが普通だった。
最近では、チュチュを着るクラッシクバレエより、ボディ・タイツや普通の洋服の様な衣装を着る舞台が多い。
バレエの舞台から、チュチュを取ったと言われるのがのこのベジャール。
ボディ・タイツのダンサーの身体って美しい。
私は、ボディビルダーの様な硬そうな筋肉はあまり好きではない。
バレエダンサーのしなやか、弾力のある筋肉が好きだ。
そういった意味でも、ジル・ロマンの身体って素敵だった(^^)
え? あっ、別に男性の身体を観にいった訳じゃないよ(笑)


ドキュメンタリーとは言え、バルバラやブレルのシャンソンが映像と調和していい映像に仕上がっている。
“私にとっては、この作品はドキュメンタリーではありません”と言い切ったマルセル・シューバッハ監督の手腕が光る。


振付家というひとりのクリエイターが、悩み苦しみながら自分の創造作品と対峙する姿を、もうひとりのクリエイター、つまりシネアストとしての私の視点で描くのです。
ベジャールがリズムに関して頭を悩ませているのをみて、私は自分の仕事との共通点を思います。彼の中には、絶えず自分の考えに疑問を呈して、変更を辞さない素晴らしい姿勢があります。
変更する勇気、それを他者に認めさせる才能。
それを実践するには、力量とカリスマ性が必要なのです。
(マルセル・シューバッハ監督談話より)



悩み苦しみながら自分の仕事を為し、また変更を辞さず、他者に認めさせる力量とカリスマ性が必要なのはクリエーターに限らず、私たちの仕事も同じよね。。。

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