ネタバレありの映画鑑賞記録です。ネタバレの嫌いな方はご注意下さい。
映画が中心ですが、一部演劇、ミュージカルもあります。

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ヴィレッジ
水曜日は映画の日(笑)
今週もまた、映画を観に行ってきた。
今日の映画は、ヴィレッジ。
ホラー物やオカルト物が苦手な私だけど、ホラーの雰囲気満載の予告編を観ても何故か観たくなっていたのよね。
あの予告編の何が私の興味を惹いたのか、自分でもよく判らない。。。
予告では、“シックス・センス”、“サイン”のM・ナイト・シャマラン監督が、周囲から隔絶された小さな村を舞台に描く禁断のミステリー・スリラーってあったのにね(笑)

何でも、配給元のブエナビスタが、“結末を他言しない”と試写を見た観客に誓約書を書かせたほどの力の入れようだと聞いた。
事前に知らされるのは、一見、平和な村に住む人々が厳しく守っている奇妙な“掟”と、その“掟”を破ると“彼ら”が“禁断の森”からやって来て村人を襲うこと。
そして、今回の映画は“愛”がテーマと監督自身が語っていると言う事。

確かに、映画は全体としてホラー感を出しているけど“無垢な愛”の物語。
映画の中でも何度もinnocentと言う言葉が出てくる。
“愛”をテーマとした映画としては、なかなかいい出来なんじゃないかなと思う。


舞台は“1897年”のペンシルヴェニア州。
周囲を深い森に囲まれ、外の世界から完全に隔離された小さな村があった。
犯罪被害によって心に大きな傷を持つ人々が集まって、ユートピアのような理想の共同体を築いている。
この村には3つの掟が存在し、人々は怯えながらもそれを守ってきた。
掟を破るとどうなるかは、誰も知らなかった。
そんなある日、村の指導者の娘で盲目の少女アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)が愛するルシアス(ホアキン・フェニックス)が、知的障害者のノア(エイドリアン・ブロディ)に刺され大ケガを負ってしまう。
アイヴィーはルシアスの命を救うため、村の外に出ることを決意する。
そして、村の恐ろしい真実が明らかとなるのだった。


以下ネタばれ大あり。。。(苦笑)[:hide:]

“掟”の一番大事なものは、“村を取り囲む森に入らない”事
それを苦悩しながらも、娘は勇敢で本当の勇気があるからと森へ入る事認める父親の愛情。
村を守る為に自分たちで取り決めてきた村の“掟”を、その指導者エドワード(ウィリアム・ハート)の娘が破る。
父親としては、かなりの苦悩だったと思う。
と、同時に彼は“村”の限界を感じていたのかもしれない。

そして娘を町に出す事は、彼が妻以外で愛している女性でルシアスの母アリス(シガーニー・ウィーヴァー)の為でもあった。
この2人の関わりも面白い。
ルシアスに、“エドワードはアリスを愛している”と見破られるのは、エドワードがアリスに一切触れない故なんだけど、それは、本当に、最後の最後に彼が彼女に対する“愛情の言葉”を言う時でさえ崩れない。
意思の強い男なんだろうけど、それが返って滑稽でもある。

ノアは純粋にアイヴィーを愛し、慕ってたが故にルシアスを刺してしまう。
この村は、犯罪のない村を目指して世間から隔絶しているのに、それが、最も純粋無垢な青年によって覆されると言うパラドックス。
純粋な愛というのも、時としては罪なのね。
まぁ、普通だったら、嫉妬はしても人を刺すなんて行為には走らない。
純粋培養のなせる業なんだろうか。。。となるとこの村の存在そのものが罪なのか。。。?
それに比べるて、ルシアスに振られてあっさりと男を乗り換えるキティの何と軽い事か。。。(笑)

そして何と言っても愛情が強かったのがアイビー。
盲目だと言うのに、森の中に何があるか判らないのに、森の外の“町”は更に恐ろしい処だと言い聞かされているのに、ルシアスの薬を調達する為に森に入って町に行こうとするのだものね。
勇敢とも言えるけど、これは正に“愛”がなせる業だよね。
そして彼女も純粋無垢な故に、目が見える男性でも出来ない事をやってのけたのよね。。。

映画館に入ってすぐ、“観終わってから見るように”と解説書が渡された。
其処にあった“黒い木箱”と“誰も座らない椅子”、いや、“誰かが座っているはずだった椅子”。
それは、“村”の存在意義を“象徴”するもの。
この解説書は、映画を観る前に見ても構わないような気がする。
別になんの作用も起こさない、というか映画への理解を深めると思う。

さて、この映画、“どんでん返し”が盛んに言われるけど、それは森の中の化け物の正体の事ではないよね。
それは、アイヴィーが村の外に出る決心をしたところで明かされてしまうものね。。。

冒頭のお葬式のシーンで時代設定が1897年とミスリードされて、村の中の生活は19世紀そのものだけど、最後に明かされる現実の時代。
そういえば、冒頭からその片鱗は。。。(笑)
で、ラスト5分で表現され、語られる事実がどんでん返しなのね。
あぁでも、あまり意外性は無かったなぁ。
現実的な私は、あの家の遺産がどの位あって、この後年々ぐらいもつのかしら?なんて思ってしまった。。。(^_^;)


それにしてもアイヴィー役のブライス・ダラス・ハワードは新人なのね。
いい演技だったと思うわ。
そして、ノア役のエイドリアン・ブロディは、戦場のピアニストの時より、ずっといい演技をしたんじゃないかな。

細かい突っ込みどころはあるにしても、全体としては、いい映画だったと思う。
監督のメッセージも伝わったと思うな。
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